こんな日の物語

カテゴリ: 日常

やあやあ、なんだか外が騒がしいと思ったら、
なんと月が無くなっていってるじゃないか!


アパートの外で人々がワイワイ言ってたので、
何か面白いものでもあるのかと外を覗いてみたら
仲良しそうなファミリーが双眼鏡を持って空を仰いでいた。

そう!今夜は皆既の日であった!

紅葉狩りでたくさん歩いて疲れていたけど、
無職のくせに買ってしまったミラーレス一眼である。
ここで使わずいつ使うのかと
私は体に鞭打ちをカメラを持って家を飛び出した。


シャッターチャンスを逃しちゃいかんと小走りで撮影ポイントへ。

やあやあ、もうかなり月がなくなってるじゃ無いか。
私は息を切らしながらカメラを構えシャッターを切る。


パシャ!

おお!良く映ってるじゃないの!さすがスマホとは違うぜ
でも、感度が良くて月が無くなってる感じが少しわかりづらいかも!?



moon
よおし、時間を置きながら撮影していくぞ。
        ↓
        ↓
おお!どんどん月が減っていく
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        ↓
これでほぼ隠れた感じかな(18:15ごろ)
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        ↓
 月の明かりが無くなり過ぎてカメラのピントがギリギリ拾えるくらい。
もうここらで限界か(カメラの力が)
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        ↓
ここらでカメラの限界がやってきました。
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        ↓
ようやく月が戻ってきた(19:00ごろ
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いやぁ、滅多に無いチャンス、
しっかり撮影できて本当によかった。

そもそも今日が月食だなんて全然知らなかったのだから。

外でワイワイ騒いでくれたファミリーに感謝を贈りたい。
このファミリーが居なければ私はこの機会を完全に逃していただろう。

うーん、今日はたくさん綺麗なものを目に映してきた。
きっといい夢が見られるだろう。



しかし、めっちゃ歩いて本当に疲れた・・・・

燃えよ剣の原作本を買い、あまりの面白さにズンズンと読み進めていたものの、終盤に入ってから少し読むのを休んでしまった。というよりも、避けていたという方が正しいか。

私が小説を読むのは、平時であれば大抵通勤電車に乗りながらのことで、また一番心地よく小説を読める環境が電車の中でもあったように思う。
連続ドラマ小説ではないけれど、電車の中で毎日の朝晩少しずつ小説を読み進め、そして最後のページは家路に向かう電車で、私の降りる駅に到着したと同時に読み終える、というのが実に清々しく、ある種、私独自のルーチンというか、妙なこだわりであった。

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映画「燃えよ剣」絶賛放映中!

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燃えよ剣は、本当に良い作品で、おそらくこの先もずっと私の心に強く残り続けるだろう小説なので、これを家の中でゴロゴロしながら読み終えるのは何とも味気なくサモシイものである。どうせならば電車の中でいつものように最終回を迎えたいものだが、かと言ってなかなか電車に乗る用事もなく、しばし燃えよ剣のラストを読むまでには小休止を挟んでいた。

しかし、一向に電車に乗る用事ができるわけでもないので、本日、小説を読むためだけに電車に乗ることにした。

なるほど、残り30ページ。行きで15ページ読んだら、折り返せばちょうど良いあんばいで帰ってこられるだろう。そう思い私は電車に乗り込み、燃えよ剣、私の中での最終回を開始した。


司馬遼太郎の描く土方歳三は実に激しく勇ましく、そして潔い戦人であった。
さあ、結末はいかに。折り返し電車の中、燃えよ剣は最終ページに向かってめくられていく。



そして、駅到着と同時に読了し、本をパタンと閉じる。

電車のドアをくぐり、駅のホームに降り立ったとき、重厚な物語を読み終えた余韻とその開放感に一陣の風が胸の中を駆けていくような、実に男らしい気分の充足感に満ちるのである。

夕暮れる空をキリっと見上げる私の顔は恐らく、侍のそれであったであろう。



その侍は、帰りにコンビニで牛乳プリンを買うのであった。


densha


本日、ようやっと1回目のコロナワクチンを打つことができた。約2ヶ月も待った。無職でも等しく無料でコロナワクチンを打ってくれるのだからありがたい。

が、こんな日に限って台風の野郎関東に接近して来やがるのだ。

直撃しなかったからよかったものの、それでも雨と風は強く、そんな中、私は家からなかなか微妙に距離を歩く病院まで行かねばならなかった(その病院が一番早く予約できる院だった)。

しかも我が家にある傘は防御面積の小さい折り畳み傘1本であった。昨日のうちにビニ傘買っておくつもりだったのだが見事に失念していた。

こんなのでは当然頭髪以外は雨に晒されまくるわけで、半ズボンもTシャツもびっしょり浸水していく。防水性の靴を履いていたけれど、それでも半ズボンから伸びた私の短い脚はびたびたに濡れるので、雨水が足を伝って結局のところ靴下がぐしょぐしょになるのだからマイったものだ。

どーにかこーにか病院につき、持参のタオルで体を拭きながらワクチンクーポンと問診票を受付に渡すと、2ヶ月も待ったコロナワクチンなのに実にスムーズに短時間のうちに接種は済んでしまった。15分待って何も異常がなかったので、医師先生から帰ってよしの許可が降り、病院を出ようとしたら風雨の威力が来る時よりもずいぶん増していた。

そして帰り道、私の折り畳み傘は風に煽られ裏っ返しになり、骨組みが2本骨折。強い風雨の中、骨2本分だらんとだらしなく垂れ下がった小さい折り畳み傘は、いよいよ傘の役をほとんど成さない代物になってしまった。

近くにコンビニもないし、このまま帰るしかない。

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ふと、昨晩Amazonプライムで見ていた「ショーシャンクの空に」を思い出した。
なぜ昨日、ショーシャンクの空にを見たのかは分からないが、なにか明日の自分の姿を暗示する神のお告げであったのだろうか。いや、単純に私が傘を買うのを忘れただけだろう。

とにかく役に立たない傘の隙間から雨風が容赦無く私を撃ちまくる。いっそ傘など放り捨て、シャツを脱ぎ捨ててしまいたいくらいだ。

しかし10月になり気温もずいぶん下がったもんで、シャツを脱ぎ捨てようが脱ぎ捨てまいがとにかくずぶ濡れで寒い。ワクチンを打ったその日に風邪を引くわけにはいかない。副反応よりもそっちの方が心配になる。アパートに着く頃には体がすっかり冷え、私はブルブル震えながら床をびしょびしょにしてバスルームに向かった。


明日は晴れるそうだ。
晴れだけど、傘を買いに行こう。

先日、歯医者に行ってきた。

私はかつて歯医者をサボった結果、痛い目に遭った
なぜなら歯がちっとも痛まなかったからだ。

ここで皆さんに声を大にして伝えたい。

毎日歯を磨いていても、
歯が痛くなくても、
定期的に歯医者にゆきましょう。

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 定期的に歯のメンテナンスを


私は歯が痛まないから歯医者に行く必要がないと思っていて、8年近く歯医者に行かない時期があった。本当に歯は痛くなかった。しかし詰め物が取れたと言うことでたまたま歯医者に行ったところ、口の中は歯石があふれんばかり、さらに虫歯が5箇所もあった。結局、全て治すのに5ヶ月もかかってしまった。

私はこのとき初めて「歯を健康に保つには、3〜4ヶ月に1回、歯のメンテナンスが必要である」ということを知った。今まで誰にも教わった記憶がないぞチキショー。

それから定期的に歯医者に通うようになったのだが・・・
日野に越してきてから、また3年ほど歯のメンテナンス(歯石取り)をサボった

これがマズかった

ちょうど今から1年前くらいのこと・・・

歯医者に行こう行こうと思いながら早3年、ようやく「そろそろ行ってみっか」と歯医者に行った結果、歯科医先生に私の歯のレントゲンを見せられながら

「紺名さん(←私)の歯は、通常の30代の人よりだいぶ歯茎が下がっていますよ。」と言われた。

さらに

「あと、ここと、ここ、奥歯の周り2箇所、歯周病になってますねぇ・・・」

私はあまりの恐怖にオシッコ漏らした。


歯で本当に恐ろしいのは虫歯の痛みではなく(十分恐ろしいけど)、痛まないからこそ気づかずに蝕まれていくことが恐ろしい。痛くないから歯医者に行く必要がない、それで平気だ平気だと思っていて・・・気づいたら入れ歯になっていました。なんてのはよくある話だそうな

いわゆる歯槽膿漏というヤツである
死んだうちの爺さんは総入れ歯だったけれど、恐らくそれだと思われる。また、私の知り合いにも50代で総入れ歯の方がいるのだが、その人も恐らくそうじゃないかと。


では、歯周病とは、歯槽膿漏とは何か?

簡単に言うと顎の骨が溶け、歯が抜ける病気である

いま一度、確認したい。ここで言う顎の骨とはつまり「歯茎のことであり、歯茎とは顎の骨ということである」これは某政治家の口調をついマネしちゃったのではなく、骨が溶けて無くなると言うことを強調して伝えたいのだ。

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皆様方は「歯茎が減る」と聞くと、ピンクの肉の部分つまり歯肉の方が痩せていくというイメージをしないだろうか(私だけか?)。もちろんそれもあるけれど、歯茎が減るとか、歯茎が下がると言うのは、実際は歯が埋め込まれている顎の骨が溶けてなくなっていくということだ


もう一度言うけれど、骨が溶けてなくなっていくのである。

ね、そう聞くと、ビビるでしょ。ビビらない?


もちろん「そんなの知ってるつ〜のアホw」と思った人も多かろうが、少なくとも私は、リステリンとかのCMでそういった情報は見ていただろうけれど、何となくでしか頭に入っていなかった。具体的に普段から自分の歯にそういった骨が溶ける現象が起こり得るというイメージを持てていなかったのだ。
実際に自分の歯のレントゲン写真を見せられて、歯科医先生に話を聞くまでは。

歯が失くなるって、そういうことなの・・・って。
今も想像しただけで失禁してしまった。
パンツ替えなきゃ。

よっこらせ。


不幸中の幸いか、私の歯茎はまだそれほど重症ではなかった。
それから私は歯石を除去してもらい、2回の通院に分けて歯茎に麻酔を打ち、奥歯の奥の方まで歯石を除去するなどの治療をしっかり受けた。そして毎日のブラッシングと歯の定期メンテナンスを続け、その甲斐あって一年経った現在、歯科医先生が言うには「現状、歯周病の進行は食い止められています」とのこと。

そう。溶けてなくなった歯茎が元どおりに再生することはかなり難しいのだが、歯周病の進行度によってはまだ食い止めることができるのだ。また、進行が軽度であればあるほど、ほぼノーダメージの状態に改善できるのだそうな。


つまり、歯周病には早期発見、早期対策が何よりの改善策なのである。


繰り返しますが、毎日歯磨きをしていても、歯が全然痛まなくても、
定期的に歯医者に行ったほうがよろしい。
3〜4ヶ月に1回、最低でも半年に1回。

無論、これらは個人差もあるし、個人個人の判断になるけれど、
少なくとも私はジジイになっても自分の歯で美味しいものを噛み締めていたい。
その頃の私が、入れ歯代も払える状況か判らないしね(涙)


ちかごろ秋の到来を感じる。きっと金木犀の香りがふわふわし始めたからだろう。だんだん涼しくなってきた今日頃の朝、窓を開けたときに流れて来るひやりとした空気に、この金木犀の香りはなんともよく合うように感ずる。実にセンチメンタルロマンてックな秋の香りである。

しかし私は、この安らぎの香りが本当に金木犀の香りであるのかどうか実のところ判らない。この候になるといろんな人が「金木犀が香るねえ」「ん〜金木犀の良い匂い」と言ってるのを見聞きするけれども、匂いというのは目に見えない。だので、自分が今、金木犀の匂いたと思っている香りが、本当に金木犀の香りだと認識できているのか自信が持てないのだ。

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第一、私は金木犀がどんな花なのかあまり判っていない。おおよそ、木に咲く花で、山吹色で、たぶんこんな感じの花なんじゃあねぇかな〜、というイメージはぼんやりあるけれど、実際に近所を歩いて「あ、綺麗な金木犀ねえ❤️」と認識してその花を見た覚えがない。おばあちゃんに習えばよかった。

そもそもこの秋らしい香り、この時期はどこに行っても香ってくる気がする。実際はそうではないのかもしれないけれど、そんな気がする。だからこそ、この香りが金木犀の物なのか怪しく感じて来てしまう。なぜなら齢30を越えても私は、金木犀その花自体の姿をちゃんと見た記憶がないからだ。

一体、金木犀はどこに咲いているのか、そんなにそこら中に生えているのか、とにかくあっちこっちで香ってくる。余計に自信が持てない。

だから私は「む、なるほどこれが金木犀かどれどれクンクン・・・ん!まごうことなきこの香り!」と目の前に実物を見て匂いを確かめてみなければ、おそらく永遠に「知ったかぶりをしているかもしれない」という罪悪感とともに秋の香りを感じていかねばなるまい。

というわけで、2021年のオータムは金木犀を見て匂いをかぐというのを一つの課題にしたいと思う。でも簡単なようで、案外難しい。どうせすぐ、このことを忘れてしまうだろうから。食欲の秋に目が移ってしまってね。サンマが食べたくなって来たのだ。

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