こんな日の物語

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燃えよ剣の原作本を買い、あまりの面白さにズンズンと読み進めていたものの、終盤に入ってから少し読むのを休んでしまった。というよりも、避けていたという方が正しいか。

私が小説を読むのは、平時であれば大抵通勤電車に乗りながらのことで、また一番心地よく小説を読める環境が電車の中でもあったように思う。
連続ドラマ小説ではないけれど、電車の中で毎日の朝晩少しずつ小説を読み進め、そして最後のページは家路に向かう電車で、私の降りる駅に到着したと同時に読み終える、というのが実に清々しく、ある種、私独自のルーチンというか、妙なこだわりであった。

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映画「燃えよ剣」絶賛放映中!

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燃えよ剣は、本当に良い作品で、おそらくこの先もずっと私の心に強く残り続けるだろう小説なので、これを家の中でゴロゴロしながら読み終えるのは何とも味気なくサモシイものである。どうせならば電車の中でいつものように最終回を迎えたいものだが、かと言ってなかなか電車に乗る用事もなく、しばし燃えよ剣のラストを読むまでには小休止を挟んでいた。

しかし、一向に電車に乗る用事ができるわけでもないので、本日、小説を読むためだけに電車に乗ることにした。

なるほど、残り30ページ。行きで15ページ読んだら、折り返せばちょうど良いあんばいで帰ってこられるだろう。そう思い私は電車に乗り込み、燃えよ剣、私の中での最終回を開始した。


司馬遼太郎の描く土方歳三は実に激しく勇ましく、そして潔い戦人であった。
さあ、結末はいかに。折り返し電車の中、燃えよ剣は最終ページに向かってめくられていく。



そして、駅到着と同時に読了し、本をパタンと閉じる。

電車のドアをくぐり、駅のホームに降り立ったとき、重厚な物語を読み終えた余韻とその開放感に一陣の風が胸の中を駆けていくような、実に男らしい気分の充足感に満ちるのである。

夕暮れる空をキリっと見上げる私の顔は恐らく、侍のそれであったであろう。



その侍は、帰りにコンビニで牛乳プリンを買うのであった。


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映画「燃えよ剣」公開まであと1週間を切り(10月15日ロードショー)、私も新撰組の故郷である日野市民として、新撰組にあれこれ触れてみたくなってきた。

というわけで、新撰組にゆかりある「日野宿本陣」新選組のふるさと歴史館」へ見学に行ってきた。

どちらも入場料は[大人200円/子供50円]だが、どちらの施設にも入れる共通チケットも販売されている。こちらは[大人300円/子供70円]で、どちらも周りたいのであればこちらがお得である。


今回は日野宿本陣についての紹介をしていきたい。

日野宿本陣までは、日野駅を降りてから甲州街道を徒歩約10分の道のり。ここで注意したいのがGoogleマップのナビで行くと、データが古いのか、民家で行き止まりというルートに導かれてしまう事がある(私がそうだった)。日野駅から本陣に向かう場合は、甲州街道をまっすぐ進んで行こう。

日野宿本陣に行く途中に「八坂神社」があるので寄ってみた。
八坂神社も新撰組にゆかりある神社で、新撰組局長 の近藤(島崎)、沖田らの名前の入った天然理心流の奉納額が納められているそうだ。

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 立派な鳥居

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 新撰組でお馴染みの面々や佐藤彦五郎の名も

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 本殿

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 外の囲いには写真が飾られています

また、日野宿本陣までの甲州街道の道のりには、蔵造りの趣ある建物や、古風なデザインのお店がチラホラ見られるのも楽しみである。

そしてやってきた日野宿本陣。日野宿本陣とは、
日野本郷名主であり、燃えよ剣の主人公 新撰組副長土方歳三の義理の兄である佐藤彦五郎が本陣兼自宅として使用していた建物である。


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 不思議な圧力を感じる本陣の門

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 雰囲気ある建物です

ちょっと敷居の高そうな入りづらい門を潜ると、良い感じの庭がともに本陣が現れる。館内をここで公開することはできないが、日野宿本陣のHPでVR公開をしているので、興味のある方は一度覗かれて見てはいかがだろうか。



しかし、建物の中はとても落ち着いた雰囲気があり
、また庭園も季節ごとに美しい景色の移り変わりを見せてくれるであろう。この味わい深さはぜひ、ご自身の目で見て肌で感じていただきたいものである。

ちなみにガチャポンも設置されていた。

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日野宿本陣の斜め向かいには日野宿交流館
があり、日野宿や新撰組、甲州街道にまつわる資料が展示されている。そして何より1階の売店コーナーには、新撰組グッズなどの日野土産が売店で売られているので、日野宿本陣を見学する際にはぜひ交流館にも足を運んでいただきたい。

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 中には歴史資料の展示や土産物売り場があります


ここには新撰組六番隊組長井上源三郎にちなんだ
新選組六番隊ぶれんど」(6種の豆をブレンドしたから)なるドリップコーヒーや、コシのある男 土方歳三をイメージして作られた「土方歳三うどん」といった 強引な ユニークな商品も並んでいて面白い。

燃えよ剣の公開を楽しみにしている方、また新撰組が好きな方々は、日曜日のお散歩がてらに日野の街を歩いてみてはいかがだろうか。

しかし土方歳三うどんて・・・インパクト強くて、つい買っちゃうよねw

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いよいよ「燃えよ剣」ロードショーまであと1週間となり、我らが日野市も新撰組の故郷として盛り上がりを見せてきた。

そんな中、日野市を代表する名勝、高幡不動尊で「燃えよ剣 映画衣装展」を開催していると聞いたので、私は約3ヶ月後に参加する10kmマラソンに備えてのウォーキングも兼ねて、高幡不動尊まで映画衣装展を見に行くことにした(歩いて行けるし)。

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 高幡不動尊(不動堂と五重塔)

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 燃えよ剣の主人公 鬼の副長こと土方歳三の像

うーん、あいも変わらず泰然とした佇まいの不動堂、そして土方歳

さて、燃えよ剣・映画衣装展はどこで開催されているのかな?
と、不動堂の脇の通路を歩いているとすぐに案内板が見えてきた。どうやら衣装展は五重塔の下にある無料休憩所の中に会場が併設されているとのことだ。

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 マスクを忘れずに


一体どんな衣装が飾ってあるのかワクワクするね。お馴染み「誠」を背負った浅葱色のだんだら羽織りや、甲冑、武器なんかもあるのだろうか? そんな事を思いながら私は休憩所に入った。そして広間に進んで行くと、そこには「誠」の旗と共に燃えよ剣の衣装が堂々と展示してあった。

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 右から近藤勇(鈴木亮平)、土方歳三(岡田准一)、お雪(柴咲コウ)の衣装

おお〜これが映画の衣装か。近くで見ると使い古されたような風合いが出ていて、なるほど味わい深くリアルにできている。もっとよく見たい方は、ぜひ週末にでも高幡不動尊に足を運んでご覧になって頂きたい。

さて、誠のだんだら羽織や、甲冑、刀や槍はあるのかな・・・?
と、休憩場内をウロウロ行ったり来たり。


あれ?

衣装展って、もしかして・・・この3着のみ!?

はい、そうです



ということで、あまり過度な期待をせず、高幡不動尊への参拝の際にちょっと寄ってみるくらいの気持ちで来られた方がよろしいかと思う。
※映画衣装展は10月17日(日曜日)まで。


また、高幡不動尊だけでなく、高幡不動駅周辺ににも新撰組にまつわる土産物を売っているお店や、美味しそうな飲食店も並んでいるので、「燃えよ剣を絶対見るぞ!」と我こそは新撰組大好きっ子である!という方、日野市近隣の方々は、気持ちを高めたり、予習?を兼ねて高幡不動に遊びに行ってみてはいかがだろうか。

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 高幡不動尊参道入口

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 参道には土方歳三のノボリがいっぱい

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 新撰組グッズ

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 高幡饅頭 試食できます。お茶にピッタリで美味しい。

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 無料休憩所もあります。隊士と一緒に記念撮影も!?

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  主張が強い局長と副長



本日、ようやっと1回目のコロナワクチンを打つことができた。約2ヶ月も待った。無職でも等しく無料でコロナワクチンを打ってくれるのだからありがたい。

が、こんな日に限って台風の野郎関東に接近して来やがるのだ。

直撃しなかったからよかったものの、それでも雨と風は強く、そんな中、私は家からなかなか微妙に距離を歩く病院まで行かねばならなかった(その病院が一番早く予約できる院だった)。

しかも我が家にある傘は防御面積の小さい折り畳み傘1本であった。昨日のうちにビニ傘買っておくつもりだったのだが見事に失念していた。

こんなのでは当然頭髪以外は雨に晒されまくるわけで、半ズボンもTシャツもびっしょり浸水していく。防水性の靴を履いていたけれど、それでも半ズボンから伸びた私の短い脚はびたびたに濡れるので、雨水が足を伝って結局のところ靴下がぐしょぐしょになるのだからマイったものだ。

どーにかこーにか病院につき、持参のタオルで体を拭きながらワクチンクーポンと問診票を受付に渡すと、2ヶ月も待ったコロナワクチンなのに実にスムーズに短時間のうちに接種は済んでしまった。15分待って何も異常がなかったので、医師先生から帰ってよしの許可が降り、病院を出ようとしたら風雨の威力が来る時よりもずいぶん増していた。

そして帰り道、私の折り畳み傘は風に煽られ裏っ返しになり、骨組みが2本骨折。強い風雨の中、骨2本分だらんとだらしなく垂れ下がった小さい折り畳み傘は、いよいよ傘の役をほとんど成さない代物になってしまった。

近くにコンビニもないし、このまま帰るしかない。

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ふと、昨晩Amazonプライムで見ていた「ショーシャンクの空に」を思い出した。
なぜ昨日、ショーシャンクの空にを見たのかは分からないが、なにか明日の自分の姿を暗示する神のお告げであったのだろうか。いや、単純に私が傘を買うのを忘れただけだろう。

とにかく役に立たない傘の隙間から雨風が容赦無く私を撃ちまくる。いっそ傘など放り捨て、シャツを脱ぎ捨ててしまいたいくらいだ。

しかし10月になり気温もずいぶん下がったもんで、シャツを脱ぎ捨てようが脱ぎ捨てまいがとにかくずぶ濡れで寒い。ワクチンを打ったその日に風邪を引くわけにはいかない。副反応よりもそっちの方が心配になる。アパートに着く頃には体がすっかり冷え、私はブルブル震えながら床をびしょびしょにしてバスルームに向かった。


明日は晴れるそうだ。
晴れだけど、傘を買いに行こう。

先日、歯医者に行ってきた。

私はかつて歯医者をサボった結果、痛い目に遭った
なぜなら歯がちっとも痛まなかったからだ。

ここで皆さんに声を大にして伝えたい。

毎日歯を磨いていても、
歯が痛くなくても、
定期的に歯医者にゆきましょう。

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 定期的に歯のメンテナンスを


私は歯が痛まないから歯医者に行く必要がないと思っていて、8年近く歯医者に行かない時期があった。本当に歯は痛くなかった。しかし詰め物が取れたと言うことでたまたま歯医者に行ったところ、口の中は歯石があふれんばかり、さらに虫歯が5箇所もあった。結局、全て治すのに5ヶ月もかかってしまった。

私はこのとき初めて「歯を健康に保つには、3〜4ヶ月に1回、歯のメンテナンスが必要である」ということを知った。今まで誰にも教わった記憶がないぞチキショー。

それから定期的に歯医者に通うようになったのだが・・・
日野に越してきてから、また3年ほど歯のメンテナンス(歯石取り)をサボった

これがマズかった

ちょうど今から1年前くらいのこと・・・

歯医者に行こう行こうと思いながら早3年、ようやく「そろそろ行ってみっか」と歯医者に行った結果、歯科医先生に私の歯のレントゲンを見せられながら

「紺名さん(←私)の歯は、通常の30代の人よりだいぶ歯茎が下がっていますよ。」と言われた。

さらに

「あと、ここと、ここ、奥歯の周り2箇所、歯周病になってますねぇ・・・」

私はあまりの恐怖にオシッコ漏らした。


歯で本当に恐ろしいのは虫歯の痛みではなく(十分恐ろしいけど)、痛まないからこそ気づかずに蝕まれていくことが恐ろしい。痛くないから歯医者に行く必要がない、それで平気だ平気だと思っていて・・・気づいたら入れ歯になっていました。なんてのはよくある話だそうな

いわゆる歯槽膿漏というヤツである
死んだうちの爺さんは総入れ歯だったけれど、恐らくそれだと思われる。また、私の知り合いにも50代で総入れ歯の方がいるのだが、その人も恐らくそうじゃないかと。


では、歯周病とは、歯槽膿漏とは何か?

簡単に言うと顎の骨が溶け、歯が抜ける病気である

いま一度、確認したい。ここで言う顎の骨とはつまり「歯茎のことであり、歯茎とは顎の骨ということである」これは某政治家の口調をついマネしちゃったのではなく、骨が溶けて無くなると言うことを強調して伝えたいのだ。

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皆様方は「歯茎が減る」と聞くと、ピンクの肉の部分つまり歯肉の方が痩せていくというイメージをしないだろうか(私だけか?)。もちろんそれもあるけれど、歯茎が減るとか、歯茎が下がると言うのは、実際は歯が埋め込まれている顎の骨が溶けてなくなっていくということだ


もう一度言うけれど、骨が溶けてなくなっていくのである。

ね、そう聞くと、ビビるでしょ。ビビらない?


もちろん「そんなの知ってるつ〜のアホw」と思った人も多かろうが、少なくとも私は、リステリンとかのCMでそういった情報は見ていただろうけれど、何となくでしか頭に入っていなかった。具体的に普段から自分の歯にそういった骨が溶ける現象が起こり得るというイメージを持てていなかったのだ。
実際に自分の歯のレントゲン写真を見せられて、歯科医先生に話を聞くまでは。

歯が失くなるって、そういうことなの・・・って。
今も想像しただけで失禁してしまった。
パンツ替えなきゃ。

よっこらせ。


不幸中の幸いか、私の歯茎はまだそれほど重症ではなかった。
それから私は歯石を除去してもらい、2回の通院に分けて歯茎に麻酔を打ち、奥歯の奥の方まで歯石を除去するなどの治療をしっかり受けた。そして毎日のブラッシングと歯の定期メンテナンスを続け、その甲斐あって一年経った現在、歯科医先生が言うには「現状、歯周病の進行は食い止められています」とのこと。

そう。溶けてなくなった歯茎が元どおりに再生することはかなり難しいのだが、歯周病の進行度によってはまだ食い止めることができるのだ。また、進行が軽度であればあるほど、ほぼノーダメージの状態に改善できるのだそうな。


つまり、歯周病には早期発見、早期対策が何よりの改善策なのである。


繰り返しますが、毎日歯磨きをしていても、歯が全然痛まなくても、
定期的に歯医者に行ったほうがよろしい。
3〜4ヶ月に1回、最低でも半年に1回。

無論、これらは個人差もあるし、個人個人の判断になるけれど、
少なくとも私はジジイになっても自分の歯で美味しいものを噛み締めていたい。
その頃の私が、入れ歯代も払える状況か判らないしね(涙)


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