こんな日の物語

2021年10月

燃えよ剣」ついに本日ロードショー!



しかし私、本来であれば公開初日に見にいくはずであったが、それは叶わなかった。


なぜなら、先日ブックオフで買い求めた燃えよ剣の原作本をまだ読み切っていないからである。なにしろ上下巻あって長いのだ。別に読み切らんでも観に行きゃ良いじゃんという話ではあるが、どうにも私の性分から、まず原作本を読んでから映画を見なければ途中で妙な先入観が入り込み、小説は小説、映画は映画として楽しめないような気がしてこれを受け入れられないのだ。

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なにかこう、中途半端に映画版を見てしまうと、今読んでいる原作小説の興が削がれる恐れがある。


しかし3日とちょっとかけて先ほど上巻を読み終え、ようやく下巻に入ったところである。ちょうど伊藤甲子太郎が暗躍しているのが発覚し、隊を割ろうという例のシーンのところ。

近藤勇を主人公としたNHKの大河ドラマと違い、燃えよ剣は土方歳三を主人公としているため、北海道に行くところまで物語が描かれているのでまだまだ先は長い。あともう3日ほど読了までに時間を要するであろう。

映画のレビュー、SNSでの反応が非常に気になるところではあるが、小説を読み終え、映画を見るまでその間、これらの情報包囲網を避けて過ごさなければならない。気になる。我慢。気になる。我慢。

この調子で集中して原作版を読んでいけるのだろうか、いささか心配である。

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最近燃えよ剣の話ばかりしているが、今回もそうである。

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私は活字は嫌いな方ではなく、幾分か小説などを読んでいた時期もあったのだが「燃えよ剣」またその作者である司馬遼太郎作品は読んだ事がなかった。というより避けてきたという方が正しい。私は生来ひねくれというか、天邪鬼な性分があるようで、どうにも多くの人が「良い」と勧めてくるスーパーメジャーなものが苦手なのである。

決して王道嫌いなのではなく、我が人生の経緯の中で自然に出会ったり自分から興味を持ったものであれば、邪道だろうが王道だろうがミーハーだろうが非常に好きになれるのだが、多くの人が良いと言っているもので、更にそれが非常に大きな名前を持っているものだと、どういうわけか「ふんだ」とそっぽを向きたくなってしまうのだ。

そんな折、数年前から日野市に暮らし始めたことと、その街にゆかりある新撰組の物語「燃えよ剣」が映画化されることをきっかけに、この度ようやく、散々避けてきた司馬遼太郎を手に取る日がやってきたのである。でもね、書店で売ってる新刊のやつは買いたくないの。表紙が今風のイラストになってて、なんか映画やるからその波にいっちょ乗ってみましたwって感じでミーハーっぽいじゃん?俺そういうのヤなの。

このように、自分でも情けなくなるようなチッポケな意地と、どうにか安く手に入れたいというケチさにより、私は燃えよ剣をブックオフで買い求めることにした。

だが、こうして立川まで電車に乗って、北口のブックオフに来たは良いけれど、本棚を見回っても一向に燃えよ剣は見つからなかった。

作者「し」の列で司馬遼太郎作品をザーッとみても、燃えよ剣は並んでいない。どうしたことか、あんなに世間に溢れまくってるだろう作品が並んでないはずもあるまい。まさか映画化されるということで一斉にみんなが買いに走るとか、いや、燃えよ剣にそこまでの影響力はあるまい(失礼)。しかし、なぜ一冊も見つからないのだろう。

そこで店員さんに「司馬遼太郎の燃えよ剣を探してるのですが」と聞いたところ、案内された本棚は非常に目立つ「話題の本」のコーナーであった。しっかり話題の本として、そこに燃えよ剣が何冊も並んでいた。

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ぐぅ、逆に盲点であった。燃えよ剣の話題性を少々侮っていたようだ。いくら映画化されるとはいえ、まさかこんなクラシックな作品が話題本の棚に並べられるとはよもやよもや。あんなにウロウロさがしていたのにバカみたい俺ったら。

何はともあれ、私は求めていた古い表紙の燃えよ剣の文庫本(上下巻)を手に入れる事ができた。これで“話題だから一丁乗っかってみただけ”の奴ではなく、わりと小説とか読む人だから司馬遼太郎作品を持っていたんだよ・・・という誰に見せるでもない体裁を整える事ができたわけだ。

私は燃えよ剣(上)を手に取り、裏表紙を見た。

え、620円(税込)?

嘘つけこのやろ。

上下巻で1200円もすんのかい。ちょっと古本にしては高いんでなかろうか?
だって燃えよ剣ってスーパーメジャー作家のスーパーメジャー作品でしょ?流通量から考えて絶対在庫は多いだろうし、そこまで希少性もないだろうに・・・普通に考えて200〜300円で売ってるもんじゃないの?

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と、一人胸中もんもん考えていたら、本棚に「燃えよ剣 買取300円!」というメッセージの書かれた仕切りが差し込まれているのを見つけた。これって古本にしては良い買い値なのでは? ははぁ、これは燃えよ剣の映画化に伴い、最近になって設定された買取価格だな(想像)。

さすれば私は見事にブックオフの思惑通りにハマった客であったか。


まてよ、ということは逆に、これを読み終わってまたすぐにブックオフで売れば、上下巻合わせて600円かそれに近い値段で売れるということではないか??
むふ、そうすれば実質半額でこの本を手に入れた(手放すけど)ことになるぜ。

と、卑しい計算をしながら急いで読んでも面白くなかろう。

ただ、映画公開日までには読み終えたい・・・
でも、遅読な私には難しそうだ・・・

燃えよ剣 公開まであと3日!!

前回の日記に続き、映画「燃えよ剣」公開まであと1週間を切り(10月15日ロードショー)、新撰組にあれこれ触れてみたくなってきたので、日野市の新撰組に関するスポットを歩き回ってきた話。

今回は「新選組のふるさと歴史館」の紹介をしていきたい。

新撰組のふるさと歴史館への道のりは、日野駅を降りて徒歩15〜20分と結構歩く上に坂道を行かなければならないので、歩くのがだるい方、体力に自信のない方はバスでいく事をお勧めしたい。日野駅から高幡不動行きのバスに乗り、「日野七小入口」バス停で下車、徒歩5分ほどで到着。

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ネットで見た写真では入口に「誠」のだんだら模様の大きな垂れ幕が左右に下がっていたのだが、現在は幕の劣化により飾られていないようだ。残念。

入場料は[大人200円/子供50円]だが、歴史館と日野宿本陣の両方に入れる共通チケットも販売されている。こちらは[大人300円/子供70円]で、どちらも周りたいのであればこちらがお得である。

入場するとぱっと目に入るのは土方歳三のどでかい写真・・・


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横から見て初めて気づく爪楊枝アート

かと思いきや、なんとこちら爪楊枝で作られた肖像画であった。日野市の高校の生徒さん達が有志で製作したものらしい。いや、しかし凄い迫力である。

館内(資料室)は撮影禁止なので展示内容の画像をアップすることはできないが、様歴史資料や武具などが展示されていて、歴史マニアや幕末ファンには非常に楽しめる施設であると思う。ホンモノのスナイダー銃なども置かれていて、なかなか見応えがあった。




また記念写真スペースもあり、残念ながら今はコロナ禍で中止されているが、通常であれば新撰組のコスプレをして写真が撮れるそうだ。機会があれば新撰組隊士に扮して写真を撮ってみたいものだ。

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しかし良い歳したオッサンが一人でコスプレして「ハイチーズ」するのはかなり厳しいものがあるだろうなぁ。

ともあれ、新撰組が好きだ!という近隣の皆様は、一度ふらり訪れてみてはいかがだろうか。






映画「燃えよ剣」公開まであと1週間を切り(10月15日ロードショー)、私も新撰組の故郷である日野市民として、新撰組にあれこれ触れてみたくなってきた。

というわけで、新撰組にゆかりある「日野宿本陣」新選組のふるさと歴史館」へ見学に行ってきた。

どちらも入場料は[大人200円/子供50円]だが、どちらの施設にも入れる共通チケットも販売されている。こちらは[大人300円/子供70円]で、どちらも周りたいのであればこちらがお得である。


今回は日野宿本陣についての紹介をしていきたい。

日野宿本陣までは、日野駅を降りてから甲州街道を徒歩約10分の道のり。ここで注意したいのがGoogleマップのナビで行くと、データが古いのか、民家で行き止まりというルートに導かれてしまう事がある(私がそうだった)。日野駅から本陣に向かう場合は、甲州街道をまっすぐ進んで行こう。

日野宿本陣に行く途中に「八坂神社」があるので寄ってみた。
八坂神社も新撰組にゆかりある神社で、新撰組局長 の近藤(島崎)、沖田らの名前の入った天然理心流の奉納額が納められているそうだ。

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 立派な鳥居

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 新撰組でお馴染みの面々や佐藤彦五郎の名も

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 本殿

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 外の囲いには写真が飾られています

また、日野宿本陣までの甲州街道の道のりには、蔵造りの趣ある建物や、古風なデザインのお店がチラホラ見られるのも楽しみである。

そしてやってきた日野宿本陣。日野宿本陣とは、
日野本郷名主であり、燃えよ剣の主人公 新撰組副長土方歳三の義理の兄である佐藤彦五郎が本陣兼自宅として使用していた建物である。


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 不思議な圧力を感じる本陣の門

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 雰囲気ある建物です

ちょっと敷居の高そうな入りづらい門を潜ると、良い感じの庭がともに本陣が現れる。館内をここで公開することはできないが、日野宿本陣のHPでVR公開をしているので、興味のある方は一度覗かれて見てはいかがだろうか。



しかし、建物の中はとても落ち着いた雰囲気があり
、また庭園も季節ごとに美しい景色の移り変わりを見せてくれるであろう。この味わい深さはぜひ、ご自身の目で見て肌で感じていただきたいものである。

ちなみにガチャポンも設置されていた。

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日野宿本陣の斜め向かいには日野宿交流館
があり、日野宿や新撰組、甲州街道にまつわる資料が展示されている。そして何より1階の売店コーナーには、新撰組グッズなどの日野土産が売店で売られているので、日野宿本陣を見学する際にはぜひ交流館にも足を運んでいただきたい。

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 中には歴史資料の展示や土産物売り場があります


ここには新撰組六番隊組長井上源三郎にちなんだ
新選組六番隊ぶれんど」(6種の豆をブレンドしたから)なるドリップコーヒーや、コシのある男 土方歳三をイメージして作られた「土方歳三うどん」といった 強引な ユニークな商品も並んでいて面白い。

燃えよ剣の公開を楽しみにしている方、また新撰組が好きな方々は、日曜日のお散歩がてらに日野の街を歩いてみてはいかがだろうか。

しかし土方歳三うどんて・・・インパクト強くて、つい買っちゃうよねw

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いよいよ「燃えよ剣」ロードショーまであと1週間となり、我らが日野市も新撰組の故郷として盛り上がりを見せてきた。

そんな中、日野市を代表する名勝、高幡不動尊で「燃えよ剣 映画衣装展」を開催していると聞いたので、私は約3ヶ月後に参加する10kmマラソンに備えてのウォーキングも兼ねて、高幡不動尊まで映画衣装展を見に行くことにした(歩いて行けるし)。

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 高幡不動尊(不動堂と五重塔)

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 燃えよ剣の主人公 鬼の副長こと土方歳三の像

うーん、あいも変わらず泰然とした佇まいの不動堂、そして土方歳

さて、燃えよ剣・映画衣装展はどこで開催されているのかな?
と、不動堂の脇の通路を歩いているとすぐに案内板が見えてきた。どうやら衣装展は五重塔の下にある無料休憩所の中に会場が併設されているとのことだ。

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 マスクを忘れずに


一体どんな衣装が飾ってあるのかワクワクするね。お馴染み「誠」を背負った浅葱色のだんだら羽織りや、甲冑、武器なんかもあるのだろうか? そんな事を思いながら私は休憩所に入った。そして広間に進んで行くと、そこには「誠」の旗と共に燃えよ剣の衣装が堂々と展示してあった。

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 右から近藤勇(鈴木亮平)、土方歳三(岡田准一)、お雪(柴咲コウ)の衣装

おお〜これが映画の衣装か。近くで見ると使い古されたような風合いが出ていて、なるほど味わい深くリアルにできている。もっとよく見たい方は、ぜひ週末にでも高幡不動尊に足を運んでご覧になって頂きたい。

さて、誠のだんだら羽織や、甲冑、刀や槍はあるのかな・・・?
と、休憩場内をウロウロ行ったり来たり。


あれ?

衣装展って、もしかして・・・この3着のみ!?

はい、そうです



ということで、あまり過度な期待をせず、高幡不動尊への参拝の際にちょっと寄ってみるくらいの気持ちで来られた方がよろしいかと思う。
※映画衣装展は10月17日(日曜日)まで。


また、高幡不動尊だけでなく、高幡不動駅周辺ににも新撰組にまつわる土産物を売っているお店や、美味しそうな飲食店も並んでいるので、「燃えよ剣を絶対見るぞ!」と我こそは新撰組大好きっ子である!という方、日野市近隣の方々は、気持ちを高めたり、予習?を兼ねて高幡不動に遊びに行ってみてはいかがだろうか。

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 高幡不動尊参道入口

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 参道には土方歳三のノボリがいっぱい

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 新撰組グッズ

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 高幡饅頭 試食できます。お茶にピッタリで美味しい。

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 無料休憩所もあります。隊士と一緒に記念撮影も!?

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  主張が強い局長と副長



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